2004年 10月 11日
パレスチナを伝えること |
ニュースを深く読み込むと、時に怒りが爆発することがある。自分の生活に支障をきたすこともある。だから、最近、そこまで深くニュースを追求していくことはなかった。このウェブログからも、その傾向は読み取れるのではないかと思う。前に比べて、イスラエル・パレスチナ紛争について触れることも減ったし、時事ニュースについて触れることも減った。世の中の現実から目を背けようとしているのではなくて、論文を書き上げることを最優先事項としている今、自分の生活に支障をきたすようなニュースの見方をしたくないから。結果的に、目を背けているかもしれない。時にこれではいけない、と思うことがある。ということで、今日、大学に来た、イスラエル人の平和活動家の話を聞きにいった。前に比べてパレスチナのことに割く時間が減ったことへの反省も含めて。
基本的なことを分かりやすく説明した後、例の壁に対するデモのビデオを見る。プレゼンも分かりやすかったし、使っていた写真も、行ったことがない人に想像力を沸かせてくれるようなものが多くて、良かった。とても18歳とは思えないほどのプレゼン。
前々から疑問に思っていたことについて、触れられた。それは、イスラエルの平和活動家は、イスラエル市民権をもっているわけだが、シオニズム運動(「パレスチナ」の地に国を作り、ユダヤ人たちがそこに住むという運動)に対する見解は、どういうものなのだろうか、ということ。彼は、反シオニストだという。そして、イスラエル市民権を持って生まれてしまったのは、紛れもない事実で仕方がないことであり、それを認めた上で、自分が何をしていくかが重要なのだと思う、と言っていた。それって、私がパレスチナに行った時に感じたことと全く同じ。自分が日本国籍を持っていることは否定のしようのない事実であり、それを認めた上で、自分が何を発するかが問われている、と思った。
また、「パレスチナに来て、自分の目で事実を見て、それを自分の国に帰って伝えてほしい」と彼は言っていた。パレスチナのことを、日本でどうやって伝えるか、これは私の課題のひとつでもある。地理的にも遠い日本で、「パレスチナ」というと「難しそう」と避けられてしまいがちな日本で、いかに伝えるか。
この、「伝える」ということ。
何もパレスチナのことだけでないような気がする。自分が2年半の留学生活で得たこと、学んだことを、いかに日本で伝えるか、これからの自分の課題であるような気がする。ちゃんと日本で伝えられるよう、残りの留学生活を過ごそう。論文を書き上げることも含め、悔いのないような生活をね。
基本的なことを分かりやすく説明した後、例の壁に対するデモのビデオを見る。プレゼンも分かりやすかったし、使っていた写真も、行ったことがない人に想像力を沸かせてくれるようなものが多くて、良かった。とても18歳とは思えないほどのプレゼン。
前々から疑問に思っていたことについて、触れられた。それは、イスラエルの平和活動家は、イスラエル市民権をもっているわけだが、シオニズム運動(「パレスチナ」の地に国を作り、ユダヤ人たちがそこに住むという運動)に対する見解は、どういうものなのだろうか、ということ。彼は、反シオニストだという。そして、イスラエル市民権を持って生まれてしまったのは、紛れもない事実で仕方がないことであり、それを認めた上で、自分が何をしていくかが重要なのだと思う、と言っていた。それって、私がパレスチナに行った時に感じたことと全く同じ。自分が日本国籍を持っていることは否定のしようのない事実であり、それを認めた上で、自分が何を発するかが問われている、と思った。
また、「パレスチナに来て、自分の目で事実を見て、それを自分の国に帰って伝えてほしい」と彼は言っていた。パレスチナのことを、日本でどうやって伝えるか、これは私の課題のひとつでもある。地理的にも遠い日本で、「パレスチナ」というと「難しそう」と避けられてしまいがちな日本で、いかに伝えるか。
この、「伝える」ということ。
何もパレスチナのことだけでないような気がする。自分が2年半の留学生活で得たこと、学んだことを、いかに日本で伝えるか、これからの自分の課題であるような気がする。ちゃんと日本で伝えられるよう、残りの留学生活を過ごそう。論文を書き上げることも含め、悔いのないような生活をね。
by maricom1
| 2004-10-11 22:27
| パレスチナ・イスラエル